他害行為も自害行為も原因は、【困り感】からだった。
怒りの感情は【第二の感情】だということを知っていますか?
カレーを頼んだのにカレーうどんが来た。
困っているうちに、『怒りの感情』が出てきて怒ってしまったりします。
怒ってしまう場面では、本当は怒る前に困っている・心配しているなど原因はさまざま。
他害行為も本当は【困り感】から、ストレスや不安にかわり変化して出てくるんですよ。
他害行為と自傷行為はストレスや不安からくるもの
■他害行為事例
- 叩く、蹴る、殴る
- 噛む
- ものを壊す
- ものをなげる
- 髪を引っ張る
■自傷行為
- 自分やもので叩く
- 自分を噛む
- 頭を壁にぶつける
- 髪の毛を抜く
- 自分の腕を尖ったものでひっかく
①行動分析をする
❶いつおこったのか 日中に体の不調がる時間帯は?
❷なぜおこったのか 原因は環境? 音? 心因から?
【本人の特性】に着目しながらも、環境に問題がないかを再度確認します。
■特性から考える原因
- 感覚過敏 鈍麻 ⇨不快感や、きづかない
- コミュニケーションの困難⇨つたわらないもどかしさ
- 言語発達の遅れ⇨わからない つたえられない
- 意思疎通の特異性⇨つたえたいから叩く
人に対する不信感や嫌悪 もどかしさ 人を嫌いになる
↓
ストレス 不安 苦痛
↓
他害行為
■環境面
- 物理的な環境 気温 音の大きさ 光
- 人への不信感(叱責 大きな声 情報過多)
- 状況(環境の変化 予定変更)
わからない つたわらない 困る ことのストレス
↓
ストレス 不安 苦痛
↓
自害行為
大きなストレスから起きているので、行動分析をしてなぜなのか、【何が原因】なのかを情報を整理してストレスや不安感を減らす必要があります。
②行動障害に対する原因から→支援を考える
❶情報が多くてわかりにくい・わからない⇨情報を整理してゆっくり話す、
文字や見本モデルを見せる・絵カードをみせる などで理解できるように支援する。
❷大きい声 鳴き声 怒り声 ざわつきが苦手でストレス⇨静かな環境でクールダウン 静かな声で話しかける イヤーマフをつけてあげる。
❸待てない→【先の見通し】をたてる 今はどの活動なのかを教えてあげる。
❹『ダメ』 『やらない』などの否定的な声がけをきくと逃げたい⇨【〇〇しようね】と肯定的な言葉がけをしてほしい 本人は怒られたことしかわからないので指示をする。
成功体験を積むと自己肯定感が育つ 気持ちが安定する
【環境を整える】
時間の構造化(スケジュールの見通し)
❷空間の構造化(活動エリア 動いていい場所 静かにする場所の区別)
❸手順の構造化(活動の流れの視覚化)
【支援者の配慮すべきこと】
❶疲れさせない、無理をさせない 疲れから自傷行為や他害行為がきている可能性もあります。
❷複数課題ではなく一つづつ提示する 情報をしっかりと整理して、一つできたら褒めることでやりがいにつながる。
❸指示をするときは、声の声量や表情を柔らかく不安にさせない。⇨言葉の理解がまだまだなうちは表情や声の大きさで判断している可能性もあります。
👉人によって声を聞いて読み取ることと、見ることを同時に処理することが苦手な人がいます。
言葉の説明と見せる説明を分割した方がわかる場合もある。無音で数回見せて、後で説明をするなど特性の見定めが必要です。
支援方法は変化する
支援の仕方は体調、成長段階、そのときの優位になっている特性により変化していくので状況によって今日通用したものが明日も同じではないので、日々変化します。
行動分析しながら、日々支援方法を共有しつつ全員で一貫性のある支援をすることが成功の鍵です。
本当にすごく難しいです。
私自身も、早口で説明してしまい今日は失敗したなという日があります。
子育て中だと、尚更忙しく冷静ではいられないので難しいことです。
日々の変化から感じ取ることが大切です。
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